昨日は私の誕生日で、それなりに嬉しい一日でしたが、小さなハプニングのあった日でもありました。
コスモがそろそろ帰ってくる、という時間帯になって（お迎えはおばあちゃんが行ってました）、私の携帯 に担任の先生から電話 が。
「今日は、ちょっとパニックを起こしてしまいました」
とのご報告でした。
パニックと言っても、小パニックだったようですが、きっかけはと言うと、
「昼休みに、コスモ君が連絡帳を書いている最中に、何人かの男子生徒が一斉にコスモ君に話しかけたようです。コスモ君の筆箱をいじったりする子もいて、それも嫌だったと言ってました」
とのこと。
大勢に一度に話しかけられるのは、コスモが最も苦手とすることの一つです。話の内容は関係ありません。例え好意的な内容であっても、コスモにとっては苦痛なのです。
たまたま、６時間目が学活（学級活動）の時間だったので、先生はクラスのみんなに、コスモがそういうことが苦手だということを話してくださったとのことでした。
話しかけた子たちも、決して悪気はなかったようで、先生の話を聞いて、了承してくれたそうです。
先生にお礼を申し上げて、電話を切って間もなく、コスモ本人が帰ってきたので、話を聞いてみました。
コスモの話は、先生のお話とは少々視点が違っていて（当たり前のことですが）、
「この頃、僕が連絡帳を書いたりしていると、ちょっかいを出してくる子たちがいる」
ということでした。
でも、そのちょっかいは悪意を感じるほどではなく、コスモと仲の良い子も含まれているそうです。筆箱をいじる、というのはコスモが書き間違えて消しゴムを出そうとすると、わざと蓋を閉めたり、といった他愛のない悪戯の範囲のようです。
コスモも「みんなに悪気はない」と分かってはいるのだけど、たまたま今回は人数が多くて、しかも一斉に話しかけてきたので、パニクってしまったとのことでした。
「先生が、みんなに言ってくれたから大丈夫やと思う。また、同じようなことがあったら先生に言うし」
コスモなりに整理はつけているみたいで、私も安心しました。ただ、ちょっと気になることが。
クラスの中に１人か２人、他の子とは違って明らかに悪意を感じる子がいるそうです。コスモが困ることを、あからさまに仕掛けてくるらしいです。
コスモは、
「名前は分からない」
と言ってましたが、中学校では皆名札を付けていますので、今度嫌なことをされたら名札を見ておくように、と言っておきました。
中学となると、通常のお子さんでもいわゆる「難しい時期」ですから、多少の対人関係トラブルはあって当然でしょう。ただ、コスモの「苦手」に付け込んで嫌がらせを仕掛けてくるとしたら、放置しておくわけにはいきません。
コスモには、担任の先生にしても、学年主任や支援の先生にしても、みんなコスモの味方なんだから、心配しないで、何かあったらすぐ言うようにと伝えておきました。
「校長もいてはるしな！ 」
と、コスモ。そうそう、校長先生も、コスモの強い味方だよ
ただ、中学も決して、嫌なことばかりではないようです。
コスモのクラスに、実は見た目がコスモとよく似た（自閉っ子っぽい雰囲気という意味ではなくて、文字通り顔かたちが似ているということです）Ｆ君と言う子がいます。
このＦ君が、コスモにとても親切で、困ったときはいつも助けてくれるそうです。
「あのなあ、Ｆ君とやったら、親友になれるかも知れんと思ってる 」
と、コスモ。
「そうか、なれたらええなあ 」
と、私。
トラブルになる相手もいれば、親友と呼べそうな相手も現れる。
これは、障害のあるなしに関係なく中学生の子供たちが辿って行く道でしょうね。
コスモのことも、慌てず騒がず、しかし目を離すことなく見守っていきたいと思います。
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