毎日、暑いですね
夏休み 中はまあいいか、と思ってしばらく散髪 に行ってなかったコスモ。でもいい加減、髪の毛の伸びっぷりが許容範囲を超えてきたので、散髪に行かせることにしました。
いつも行ってる理髪店は、自宅から歩いて行ける距離ですが、道はアスファルトの車道一本で、日陰も何もありません。そしてこの暑さ。熱中症になっても困るので、車 で送り迎えすることにしました。
でも、その理髪店には駐車場は無し。近くに待機できるようなお店もなし。散髪屋さんに、終わったら家に電話 してもらうようお願いするという手もありますが、それはそれで、何となく気を遣いますし。
待てよ。アレならいけるんじゃないか・・・？
私が目をつけたのは、母の携帯電話 です。私や父の携帯だと、いつ誰からかかってくるか分かりませんが、母はあくまで家族との連絡用にだけ携帯を持っているので、私と父以外にかける人はいません。
しかも母の携帯は（父もですが）、年配の人向けの「らくらくホン」なので、ボタンを１つ長押しするだけで、自宅の電話 に繋がるようになっています。
さっそくコスモに、母の携帯の使い方を説明。コスモは、
「じゃ、終わったらかける」
とあっさりひと言。大丈夫かなーと少々心配な私をよそに、理髪店の前で停めた私の車を降りて、店に入って行きました。
私が心配だったのは、本当にコスモに携帯が使いこなせるかな？というのもありますが、電話することそのものを忘れて、歩いて帰って来ないかということでした。今日も大阪は焼けるような 炎天下。帽子 も持たせませんでしたし、時刻はお昼の１時ごろ。大人でも熱中症になりそうな暑さに、体温調節の苦手な自閉っ子のコスモ。やきもきしている間に・・・かかってきました！ 電話が 
「コスモ？」
「うん」
「散髪、終わった？」
「うん」
たったそれだけの会話でしたが、本当にホッとしました。すぐに車で迎えに行くと、キャンディをもらって（このお店では、小学生以下は飴をくれます）待っているコスモの姿が。
「ちゃんとかけたね。偉かったね」
１人で感激 している私をよそに、「うん。」とそっけないコスモ。
でもね、コスモ。コスモが「今までやった経験がないこと、紙に書いていないこと」を忘れずにちゃんとできたのは、すごいことなんだよ
帰り道、私が、
「コンビニに寄ろか？ 何でも好きなジュース、買ってあげるで！」
と言うと、初めて笑顔になり、
「ほんま？ 」
と大喜びのコスモ。ママがご褒美をあげたい気分は、コスモに伝わったかな 
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