自閉っ子のコスモは、人の顔を覚えるのが苦手です。
本人曰く、
「みんな同じように見える」
とか。
コスモは近眼ですが、メガネ を掛けているので、視力的に見えないというわけではありません。
むしろ文字や映像などの情報を頭に入れるときはカメラアイで抜群の記憶力を発揮するのに、何故か人の顔はダメらしいです。
ただし、写真でなら人の顔も判別できます。二次元と三次元が何かが違うのでしょうね。
脳に対する情報の入力・出力が通常と異なるのが発達障害ですから、こういった現象も起こるのでしょう。
で、前置きが長くなりましたが、そんなわけで人の名前は覚えられるけど（文字情報なので）、顔と一致させるのがどうにも苦手なコスモ。
ならどうやってお友達を「覚えている」かと言うと、声で覚えているのです。
コスモは聴覚がとても敏感です。
いわゆる絶対音感の持ち主ですし、ゲームのモンスターなどの電子的な音声も聴き分けることが出来ます（例えばポケモンは現在６００種類以上いますが、全て区別します）。
そんなわけで、お友達も顔ではなくて声で判別しているのですが、最近は私もそんなことは半分くらい忘れていました。
ならどうしてそれを思い出したかと言うと、文化祭のお芝居のメインキャストのうちの２人が仲良しのお友達だと言うことに今日になって気づいた、と本人が言ったからです。
「いやー、今までは全然気づかんかったんやけど。今日から台詞の練習が始まって、初めて分かっててん」
台詞、つまり声を聞いて初めて分かった、ということですね・・・(^_^;)
仲良しのお友達２人がそのことを知ったら、どう思うでしょうね。
やっぱり不思議なやつだ・・・と言ったところでしょうか
何にせよ、お芝居の練習自体は（コスモはその他大勢ですが）楽しんでいるようです。
今日も担任の先生に、
「早く帰りたかったら帰ってもええよ」
と言われたそうですが、
「面白いから、最後まで残った」
とか。
時間にこだわりのあるコスモが「遅くなってもいい」と思えるくらいですから、よほど楽しいのでしょう。
中学校生活の最後の年度に、いいクラスに恵まれて、本当に良かったです
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