コスモが２歳のとき、私は元・夫、もといコスモの父親と離婚しました。
それ以来、コスモも私も彼には一度も会っていなくて、コスモは父親のことを全く覚えていません。
いちおう写真は見せたことがありますが、コスモも「ふーん」という感じ。
自閉症の人は、「人間」への認識が薄いと言われています。自分に深く関わってくる人以外は、覚えるのが難しいようです。コスモの場合は、特に小さいころにそれが顕著だったように思えます。
元・夫は、コスモをお風呂に入れたこともありませんし、遊んだことも殆どなく、抱っこしたのもたぶん片手で数えるくらい（１・２回かも）。
ですから、自閉っ子のコスモが覚えていないのは、無理もありません。
そんなコスモですが、じゃあ父親に全く似ていないかと言うと、そういうわけでもありません。
半分は向こうの血なのですから、当然の話ですね。
一番似ているなあと思うのは手足の長さ、特に指の長さ。
エレクトーンが大好きなコスモにとっては、とても良いところが似てくれたなあと思います。
顔のつくりは完全に（目・鼻・口の部品まで）私似ですが、最近、顔に１つ（？）だけ、父親に似た部分が出来ました。
ニキビです（笑）
先日、皮膚科に行ったときにお医者さまに、
「ニキビのパターンって、だいたい親に似るんやけど、お父さんお母さんはどうやった？」
と尋ねられました。
実は私はニキビになった経験があまり無くて、一方で元・夫はニキビを潰したような痕が顔のあちこちにありました。
直接聞いたことはありませんが、たぶんコスモくらいの年頃に、ニキビに悩まされていたんだろうと思います。
あと、コスモが元・夫に似ているのは、ずばりケチなところ。
私はどっちかと言うと、欲しいものがあれば買ってしまう方なのですが、コスモはあまり物を欲しがりませんし、選ぶときは極力安いものを買います。
結婚したばかりのころ、自分の好きなヨーグルトを買ったら、元・夫に「もっと安い種類のを買え」と言われて涙したことがありますが、それとコスモが「安い方にしようよ」と言う姿とがダブります。
ただ、元・夫とコスモの「ケチ」は、微妙に違うような。
元・夫は、自分以外の人間に対してはケチでしたが、自分の欲しいものは高くても買う人でした。
私が知らない間に、カードで万単位の高い買い物（自分の服やカバンなど）をしていた一方で、コスモに２００円のミニカーを買って怒られたこともありますし、結婚していた３年間、私はＴシャツの１枚も買わずじまいで過ごしました。
今は、贅沢はできないものの、ユニクロのＴシャツくらいは買えますし、コスモが「欲しい」と言ったものは買おうと思えば買ってやれます。
そんな生活を、私はとても幸せだと思っています。
そして、ケチの話に戻りますが、コスモのケチはその父親のケチとは、やはり少しばかり違うような気がします。
コスモは、自分の物をケチるのです。
昨日買ったウォークマンも、もしiPodの方が良ければそちらにしようかとも考えましたが、
「安い方がええ」
という本人のひと言で、SONYのウォークマンに決まりました。
私への誕生日プレゼントは、１００円のカードでしたが、
「もっとレアなカードが（中古ショップで）売ってたら、そのときは僕の小遣いで買うたるからな」
と言っています。
ホワイトデーのお返しも、自分のお小遣いが月７００円のところ５００円出して買ってくれたし。
決して自分以外に対してケチではありません。
もしかしたらケチの気質だけ父親に似て、方向性が違うのかも知れませんし、元から違う種類の「ケチ」なのかも知れません。
節約を心がけるのは悪いことではないと思います。
ただ、それが思いやりを欠いてしまったり、生活の些細なうるおいまで失くすようなものであったら、悲しいです。
コスモが父親に似て、更に周りへの思いやりを失わずにいてくれたなら、私が言うことは何もありません。
今回の話は、たまたまニキビがきっかけで、コスモの父親に似ている部分が何となく目についたので、書いてみました。
でもやっぱり、
根本は私にそっくり(^◇^;)
です。
ええもう、頑固なところとか、不器用なところとか、鈍くさいところとか、似過ぎててもう嫌になりますとも
諸事全般の得意不得意も、私のコピーかい！と言いたくなるくらいですし。
（母にはもう、コスモは私の縮小コピーだと言われています）
これからも似たもの親子、一緒に頑張りま〜す
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