夕方、コスモの下校時刻になって、おばあちゃんがいつも通り、コスモを途中まで迎えに行きました。私は今日は在宅でパソコン の仕事でしたが、おばあちゃんが家を出て約１０分後。電話がかかってきました。学校近くのコンビニまで、車 で迎えに来てほしいとのこと。
ちょうど雨 が降ってきたので、傘を持っていないから迎えに来て、という意味かと思いましたが、それにしてはおばあちゃんの口調が怒った ような感じ。コンビニで合流してから、真相が分かりました。
おばあちゃんがコスモと合流するのは、普段ならコンビニよりもずっと手前。それが今日、こうなってしまったのは、
「転んだら嫌やから、転ばんようにゆっくり歩いていた」
からだというのです。
実はコスモは、昨日の日曜日におじいちゃんと自転車 の練習をしたときに、転んで膝小僧を擦りむいたのです。そこまではよくある話なのですが、今日は学校 で体育の授業があって、そのときにまた転んで、昨日と同じところを擦りむいてしまったとか。
それがすごく痛くて、泣いて しまったので、もうこれ以上転ばないように、ゆっくり、ゆっくり歩いていたと言うのです。そのためコスモは、いつも一緒の仲良しの○○くんからも遥かに遅れて、おばあちゃんと合流したのはほとんど学校の間際だったわけで。
「あんたなあ・・・」
コスモはもともと、怖がりです。元からの性格もあるでしょうし、アスペっ子特有の「予測のつかないことが苦手」という部分も関係していると思います。つまりこの場合、
「いつ転ぶか分からない。いつ痛い目に遭うか分からない」
というのが、非常に不安で、怖くて仕方ないわけですね。
それは、理屈では分かっているのですが。
それでも、たかが体育で転んだくらいで。そりゃあ、前の日と同じ部分を怪我して、痛かったでしょうけど。でも、骨折や捻挫のような、病院 に行くような怪我でもなし。
それで泣いたり、大騒ぎしたりしているコスモに、何だかすごーく腹が立ちました
「いい加減にしなさい！ 人間、転ぶくらい一生のうちに何べんでもあるでしょ！ そんなんでいちいち怖がるなら、外になんて出られへんよ！！ 」
私、しばらくコスモを怒っていませんでした。コスモのマイペースさも多少ズレてる部分も、「アスペっ子だから仕方ない」と消化して、割り切ってきましたから。でも今日は、何故だか怒りが止まらなくて。
情けない。不甲斐ない。いい加減にしろ！！
そんな言葉が、頭の中をぐるぐるぐるぐる。
普段ならコスモをかばうおばあちゃんも、さすがに今回は自分も腹が立ったのか、無言。コスモは一人で泣きじゃくって、
「ごめんなさい、ごめんなさい」
と繰り返していました。
これは、コスモがアスペだと分かる前に、何度も繰り返されていた光景。どうして些細なことにこだわるのか、どうしてこちらが（口頭で）説明することが伝わらないのか、どうして事あるごとに大泣きするのか。
分からないから、イライラして。どうしたらいいか途方に暮れて、それで余計に腹が立って。
そんな気持ちはコスモがアスペだと分かったことで、解消されたはずなのに。
取りあえずコスモが、「もう二度とこんなことはしない」と言うので、話を収めました。まだ私の頭の中は沸騰状態で、コスモが何かひとつでも余計なことを言えば、噴火 しそうな勢いでしたけど。
と言うか、このブログを書いている今でも、まだ完全に収まったわけじゃないんですけど。
早くいつも通り、コスモと冗談を言い合って笑える私に戻りたいなあ・・・
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