コスモが日ごろからお世話になっている医療機関 は４つ。
公立病院の発達外来。風邪をひいたときなどに行く近所の内科。２ヶ月に一度、歯 の定期健診に行く歯科医院。そして、年に２〜３回眼の検査をしてもらう眼科 です。
このうち、発達外来は当然として、近所の内科と、歯科医院にはコスモの発達障害のことを話してあります。でも、眼科の方は滅多に行かないのと、診察室と待合室がカーテンで仕切られているだけで、折り入って話がしにくいのとで、まだお医者さまに説明はしていませんでした。
そして今日は、毎年夏休み に受けている「視野検査」の日。実はコスモは、生まれつき眼にも若干の障害があり、定期的に視野などを調べる必要があります。何種類かの検査を一度に受けることになるのですが、コスモが苦手なものもあり、また時間もかかるので（トータルで２〜３時間くらい）、毎年この日は大変です。前回は自分の嫌な検査が繰り返し行なわれたため、プチパニックになってしまい 独り言が止まらなくなって（コスモがパニックになったときの癖です）、お医者さまには「黙りなさい」と言われるし、看護婦さんたちも困った顔をするしで散々でした
今年もそんなことになったら、説明しなくてはと思う一方で、コスモにも、
「いろいろあると思うけど、とにかく今日だけは我慢して。それから、必要なとき以外は黙っているように」
と言い聞かせて、出かけました。
今日のコスモは、とても頑張っていたと思います。検査の間も、ずっと黙っていましたし、目薬が沁みても辛抱していました。でも、「今度こそ終わり」だったはずの検査が、あとひとつだけ追加されて、ついにイライラは頂点に 口をブツブツ動かし始め、体も小刻みに揺れてきました。
でも、お医者さまもさすがに今日は検査が多すぎたと思ったのか、「もうちょっとだからね、頑張ってね」と優しくなだめてくださったので、何とかクリア。検査結果は、特に今のところ心配な面はないということで、取りあえずはひと安心。そしてお医者さまが、
「今、身体のほうは特に問題ないですよね？ 何か病気で他の医者にかかっているとか、ありますか？」
とおっしゃったので、いい機会だと思い、簡単にコスモのアスペのことをご説明しました。
今はまだいいとしても、この先コスモは大人になっても眼の検査を続けることになるでしょうし、そのときにお医者さまの指示が伝わりにくかったりすると、「人の話を聞いていない」と誤解を受けることもあるでしょう。社会全体に「説明」するのは無理だとしても、ずっとお世話になる可能性がある相手や場所には、やはり説明は必要ですよね。
眼科が専門とは言え、やはりそこはお医者さまで、私が少しお話ししただけで、納得してくださった感じでした。もしかするとお医者さまの側も、コスモは少し普通の子と違っている、と以前から思っておられたのかも知れません。
何はともあれ、次回からの検査は、お医者さまが知ってくださっている分、コスモも少し肩の力を抜いて受けることができそうです
|
