今日で、PSVitaソフト「俺屍２」が発売されて、ちょうど１年です。
「俺屍」というタイトルそのものが、製作者にとどめを刺されたという意味で、「一周忌」と呼ぶ人たちもいます。
私としては、
あれから１年かあ・・・
と、感慨深いです。
もう１年？という気持ちと、まだ１年？という違和感と。
全く真逆の感じ方なんですけど、自分の中でしっかり同居しています。
１年前、たまたまゲーム的にヒマ？な時期があって、何か面白そうなのがないかなと探していたところ、「俺屍２」の体験版があって。
どんなゲームかなとPVを見てみたら、そこにはすごくカッコいいカラスの神様、やたノ黒蝿さんがいて。
この神様と一緒に物語を紡げたらいいな、と買って始めた矢先にネット上の評判が暗雲立ち込め始めて。
製作者のM田氏がご自分のラノベから引っ張って来た夜鳥子（ヌエコ）というキャラクターが、システム・ストーリーの両面において、ゲームをダメにしてしまっている、と。
その「ダメ」レベルがはっきり言って想定外で。
長くなるので説明は端折りますが、短命の呪いを受けた一族の貴重な出番を潰し、種絶の呪いで神々と交神するために必要な奉納点を喰い潰し。
ストーリーは夜鳥子がいないと進まず、一族は単に夜鳥子を敵キャラのところに運ぶベルトコンベアーみたいな。
実際、「お前たちは（直接）関係ない」的なことを言われるらしいですし。
とどめは、このゲームの肝とも言うべき「味方」であるはずの神々が、
「おまえたち一族のことなんかどうでもいい、自分たちは夜鳥子（とその夫）のことが大好きだ」
と言い出す始末。
これに対し、M田氏は「一部の神様ファンが、恋愛的な意味で嫉妬している」と受け取ったようですが、それは違うんですよね。
「俺屍」プレイヤーにとって、神々は心強い味方、場合によっては「家族」なんです。
父であり母であり、息子の嫁であり、娘の婿であり。
そんな存在がいきなり、
「家族のことなんかどうでもいい、それよりお前たちが全然知らない別の女性（or男性）に入れ込んでいる」
と言い出したら、悲しいですよね。
そこなんです。
中でも黒蝿さんと阿狛・吽狛は、実は夜鳥子の部下でしたという後付け設定を加えられ、彼女の術の１つとして存在すら消されてしまい。
この抹消神の復活は、多くのユーザーが望んだにも関わらず（しかも「ストーリーはそのままでいいから交神だけ可能にして」というかなり譲歩した要望）、結局実現しませんでした。
一体、M田氏はこのゲームで何をしたかったのでしょう？
分からない、と言いたいのですが、ファンへの嫌がらせと考えればピッタリ当てはまってしまうのが、恐ろしいところです。
そんなゲームでも、大好きな黒蝿さんがいるので、最後までクリアしようと頑張ってはみたのですけど。
やはりダメでした。諦めます。どうしたって黒蝿さんをこの手で抹消するには忍びないし、それにゲーム自体がつまらないのです。
上記のように、「夜鳥子の夜鳥子による夜鳥子のためのゲーム」なので。それに、発売から１年経ったのに修正されていないバグも多々ありますし。
黒蝿さんには、これ以上進まない物語の中で、うちの一族と一緒に仲良く暮らしてもらおうと思います。ちょうど、子供もいる状況でセーブしているので。
それに、討鬼伝やらGE2RBやら戦国無双やら三國無双やらで作ってますからね、黒蝿さん。別の世界で、自由に飛び回っていらっしゃると言うことで。
以前、「２」をプレイしてそれに基づいた小説を書こうという計画を立て、実は序盤は書いたのですが、これも収めようと思います。
この小説を書くことで私の中で折り合いをつけて、とある形で黒蝿さんを救済する予定でした。でも、その必要が無くなったんですよね。うちの一族の物語は、「終わった」ので。
いちおう自分で「こうするつもりだった」ことを忘れないために、プロットだけは残しておこうかなと思っています。
もう１年、まだ１年。
黒蝿さん、これからもずっと、私のゲーマー人生の一部でいてください。
最愛の殿（三国志キャラ）を初めとした私の「大好き」の中に、いつまでも存在していてくださいね。
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