エレクトーン教室で、毎年３月に開催される大きな発表会。いつもエンディングでは、講師の先生方が全員舞台の上に立って、何か楽しい曲を歌ったり合奏したりしておしまいになるのですが、今年はそのときの曲を、教室の生徒たちから募集することになりました。コスモももちろん「生徒」の一人ですので、担当の先生からニッコリ 笑って応募用紙を渡されてしまいました
まあ、自分で勝手に曲を作ったり編曲したりするのは好きなコスモなので、メロディーは何とかなったのですが。問題は、歌詞。アスペっ子の特徴のひとつだとは思うのですが、コスモは理屈っぽい文章を書くのは得意でも、「自分で自由に想像して、イメージをふくらませて」言葉を綴る、というのは大の苦手です
「まあ、取りあえず好きにつけてみたら」
と本人に任せておいたら、「辛くても」とか「苦しくても」とか、やたら根性っぽい言葉ばかり 別にそういう言葉を歌詞に使っちゃいけないわけではありませんが、これは発表会の最後に、先生方が舞台の上で楽しく歌う歌ですから。もしかすると、会場の子供たちやおうちの人たちも、一緒に歌うわけですから。あまりスポコンみたいな歌詞はどうかと（爆）
「できれば前向きな言葉にした方がええと思うんやけどな・・・前向きって、分かる？」
「うん、分かるよ。前向きって・・・前向きやろ？」
本当に分かっているのかどうか、いちおう「前向き」な歌詞作りを始めたコスモ。
「○○って言葉は前向きか？」
「××はどうや？」
と何度も何度も私に聞きながら、３時間くらいかかってようやく出来上がりました
本当は和音なども付けないといけないんでしょうけど、親子ともども力尽きたのでパス
たぶん採用されることはない・・・と思うのですが、初めて自分の曲を歌詞付きで作り上げたコスモは、満足そうです
「それにしても、前向きとか決まってると、考えるの難しいな〜〜」
と言うコスモに、
「今回はそうやったけど、自分で作った曲に自分で好きな歌詞つけることもできるんよ？ そういう歌手の人もおるんよ？」
と私が説明すると、
「そうなんか？」
と目を輝かせた コスモ。
もしかするとそのうち、「作詞作曲」にハマるかも知れません
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