夏休みも半ば、昨日の登校日に宿題の読書感想文を提出してきたコスモ。
感想文を登校日に提出するのは毎年のこと（小学校含む）で、残る作文の宿題は「生活体験文」。
夏休みに経験したことでも良し、もっと以前にあった出来事でも良し、そして普段自分が考えていることでも構わないそうです。
再来週に旅行に行きますが、それが済んでからだと夏休みも終わり近くになってしまうので、「普段考えていること」で書くと言い出しました。
それは、
「いじめについて」。
コスモは、いじめられっ子です。
本人が記憶している限りでは、小学校１年生のときから。
他愛無いポカポカ殴りから始まり、もっと激しい暴力も、陰湿な精神的いじめもありました。
コスモがやり返したり言い返したりといったことは全く無い（出来ない）のですが、恐らくはコスモの独特の雰囲気と言うか、そこだけ空気が違うようなスローテンポぶりが「異質」なものとして捉えられ、格好のいじめの対象となるのでしょう。
こればかりは本人にも親にもどうしようも無いことで、それでいていじめる側は「嫌がっているとは思わなかった」と言い訳し、果てには教師に「コスモ君が大袈裟すぎる」と言われたこともあり、コスモも私も、今まで本当に嫌な思いをしてきました。
ですから、「いじめ」について作文を書きたいという本人の希望は、私にとっては少々躊躇われることでもありました。
書くことは出来るだろうけど、大袈裟になり過ぎないか。
それこそ、愚痴をそのまま吐き出したような内容になってしまわないか。
「取りあえず、書いてみ」
と、PCで下書き文を打たせてみました（コスモは、いつもPCで作文の下書きをします）。
結果は・・・愚痴ではありませんでした。
いじめとは、どういうものか。
どんなものがいじめになるか、ならないか。
いじめは、どういう風に嫌なものか。
相手を嫌がらせないためには、どうすれば良いか。
そういった内容が、中学生としては実に論理的に書かれていて（親バカエネルギー充填３００％）、最後は、
「いじめがこの世から無くなって欲しいというのが、僕の願いです」
と締めくくられていました。
原稿用紙３枚分。
それを、ものの１０分で書き上げた（打ち上げた？）コスモ。
「僕は、普段から考えていることをパソコンで打つのは速いねん 」
と、ちょっと自慢げでした。
コスモ、中２の夏。
もしかしたら心は、私が思っているよりずっと、大人に近づいているのかも知れません。
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