2016年02月05日(金)
コスモ、初バイト・2
先日書きましたように、人生初めてのバイトを始めましたコスモ。
大学1回生の終わりからと言うのは、むしろ遅すぎるのかも知れませんが・・・高校はバイト禁止でしたし、大学入学当初は大学生活に慣れることが優先だったとすれば、まあこんなものかなと。
忘れがちですが、間違いなく発達障害者であるコスモ。何事も、「普通」の若者よりは多少ゆっくりめで良いと思っています。
(もちろん世間に迷惑をかけない程度に、ですが)

で、まあ、バイト先は要するに私の職場なわけですが・・・
もちろん、仕事の内容は私がやっていることとは別です。ただし、十分私が教えられる範囲でもあります。
人数の少ない職場なので、尋ねられる相手がその時点で私しかいないという場合も多々あり。
そのときに質問してもらう分には構わないのですが、
「なあなあ、母上」
といつも口調で話しかけられるのは、困ります(コスモは私のことを「母上」と呼びます)。
ですから、職場では(慇懃過ぎない程度に)丁寧語を使うこと、もし私に呼び掛けないといけないときは、
「○○さん」
と苗字で呼ぶことを約束させました。
本人は、すんなり了解。
けじめをつけないといけないことは、分かっているようです

さて、実際に仕事を始めてみて、いわゆる「出来」はどうかと言うのも、気になっていたのですが・・・
周囲には「真面目」と称され、スピードや効率も、今のところ問題なしです。
コスモが何をやっているのか、詳しく書くのはやめますが、いわゆるデスク上でコツコツやる仕事です。コスモの性に合っているのかも知れません。
私に聞いてくる「質問」も、決して的を外れたものではなく、
「この仕事を初心者がやったら、こういう疑問を抱くだろうな」
という予想の範囲内ですし。
逆に言うと、
「手順どおりに進めているから、当然の疑問を抱く」
わけで。

うん。ちゃんと仕事になってるな。

まだ始まったばかりですが、ホッと一息です

これから年度が明けるまでの、2ヶ月間のバイト。
コスモにとって充実した、成長の糧となる日々であってくれれば良いなと思います。
2016-02-05 15:11 | 記事へ | コメント(2) |
| 広汎性発達障害(アスペルガー症候群) |
2016年02月02日(火)
コスモ、初バイト
先月末から春休みに入ったコスモ。
新年度が始まるまでなので、約2ヶ月間の長〜〜〜い休みです。
大学の長期休みの利用法として、運転免許証を取ると言うのもアリだと思うのですが、コスモの場合はもうちょっとだけ先にしようと思っているので、今期はそれは無し。
本人が「専門書を読んで勉強する」と言っているものの、恐ろしくインドア&ヒマな2ヶ月になりそうだなあ、と危惧していたのですが・・・

先月の中ごろに、私の上司が言い出したことなんですが。
年度末で忙しいので、手伝ってくれる大学生以上のアルバイトが欲しい、と。
ただし一時的なもので、あくまで年度が終わるまでの限定で。
うちの職場は割と専門知識が必要な仕事が多いのですが、上司が今回求めていたのは、専門的なことは知らなくていいから、あくまで雑用的な作業をする人材、とのことでした。
しかも、
「交通費が出せないから、なるべく近くの人がええなあ」
と。

大学生以上で。
専門知識はないけど、雑用くらいならできて。
近くて、交通費が(ほぼ)要らない人。


それってコスモやん(;´Д`)

と思ったのですが、その場では上司が学生バイトさんたち(主に大学院生)に、
「後輩で、来れる子がおらんか探してみて」
と頼んでいたので、敢えて口は挟みませんでした。

それから、数日後。

どうやら学生バイトさんに頼んだ伝手はダメだったみたいで。
そこで思い切って、「ヒマな大学生を、1人知ってるんですけど」と申し出てみました。
さすがに我が子を推挙するのは恥ずかしさもあったのですが・・・人手が足りないのは、私も実感しているところなので
そして上司が「それ、ええなあ」と即座に乗ってくれたので、トントン拍子に話が進みました。
コスモ自身も、最初はビックリしていたのですが、悪くない話なので、人生初のバイトをすることを決意。
無事に採用の運びとなりました
上司は「なるべくたくさん働いて」と言ってくれているので、ヒマだったはずの春休みが一転、忙しい春休みになりそうです。

それにしても、コスモも曲がりなりにもお金をもらって働く歳になったんですねえ・・・
感慨深いです
2016-02-02 13:56 | 記事へ | コメント(2) |
| 広汎性発達障害(アスペルガー症候群) |
2016年01月25日(月)
コーヒーとか、タバコとか
コスモは現在、19歳。
まだ先ですが、今年の誕生日が来れば20歳になります。つまり成人。
本人は成人になる前と後とで大きな変化が起きるわけでもないでしょうが、社会的には間違いなく「境目」ではあります。
ですから最近は、
「今までは子供だからOKだったけど、大人になればガマンしないといけないこと」
を少しずつ教えています。
ガマンと言っても、大したことではないのですが・・・今日はそのうちの2つ、コーヒーとタバコについて。

コーヒーって、いろいろなところで飲む機会がありますよね。
独特の香りと苦みが魅力だと思うのですが、実はコスモは、苦みの方が苦手でした。
後のタバコの話にも続きますけど、コスモは発達障害ゆえに、感覚が過敏です。コスモの場合は聴覚、味覚、嗅覚、触覚です。ただし敏感な部分と、そうでない部分がありますが。
この中で味覚は、特に「苦い」とか「すっぱい」について、おそらく普通に感じる以上に極端に感じているものと思われます。焦げた料理は嫌がりますし、ドレッシング類も嫌いなので。
そんなわけで、コーヒーの苦みも少々苦手なコスモ。でも、大人になるにつれて、何かと「どうぞ」と出されるケースが多いのもコーヒーでしょう。
ですから、お砂糖とミルクを入れれば大丈夫なように、少しずつ練習させました。
最初はいわゆる「コーヒー牛乳」レベルでないと無理だったのですが、今なら普通に「お砂糖1つ、ミルク少し」でいけます。たぶんお砂糖なしでもいけるんじゃないかと。
ちなみに、カフェオレは大好きになりました

そして、タバコの方。
我が家に喫煙者がいないので、私もタバコの匂いは少々苦手です。
でも、職場に喫煙者がいるのは、普通にガマンできる程度。
ところが、コスモの「苦手」は度を越えていて・・・
タバコの煙が微かに漂ってきただけで、「逃げ出す」のです。うっかりまともに嗅いでしまうと、ものすごく嫌な顔をします。
これは感覚的に苦手なのと、小学生のころからタバコの害について学校などで聞かされてきたのと、両方あるみたいで。
喫煙の是非そのものを語るつもりはありませんし、私はぶっちゃけ場所とマナーさえ守っていただければという考えです。むしろコスモの「苦手」っぷりの方が、場合によっては失礼に当たるなと危惧していました。
そして大学に入って、日常的に「吸う」人が周囲にいてもおかしくない環境になったわけで。
ですから、
「心の中で苦手だと思うのは構わないけど、露骨に態度に出すのはやめなさい。顔をしかめるのはガマンして。逃げ出すのは以ての外」と。
実際、電車通学をしていると喫煙コーナーを通りかかることはよくあるみたいですが、ひたすら「ガマン」しているようです。
うん、それでこそ、「大人」。

見た目で分かりにくいのが、発達障害。
その「ガマン」が、健常者より遥かにハードルが高いものだとしても、取りあえずは乗り越えないといけないんですよね。
本当は、嫌なものは嫌とはっきり言えるのがストレスも溜まらなくて良いのでしょうけど、そうもいかないのが世の中。
何とか、上手くコントロールして、ストレスは家などで発散してくれれば良いなと思っています。
2016-01-25 13:13 | 記事へ | コメント(2) |
| 広汎性発達障害(アスペルガー症候群) |
2016年01月22日(金)
同級生たち
コスモの大学の後期授業も、そろそろ終わりです。
と言うか、大学1回生自体が終わりに近付いてきました。早いなあ
去年の今ごろは、大学すら決まっていなかったのに(笑)。
さて、後期が終わるにあたって、コスモが専攻しようとしているジャンルの最後の授業は、
「先生に質問したい学生は質問し、課題レポートが未だの学生はこの場で書き、それ以外は雑談しても良し、帰っても良し」
というユル〜イものだったようです。
で、既にレポート提出済みのコスモは、この授業で仲良くなった面々と、時間いっぱい喋っていたようで。
と言うのも、この授業はディスカッション形式で、先生が冒頭に何らかの課題を出し、学生同士でそれについて討論し合うという内容で。
毎回毎回話し合っているうちに、あまり交友範囲を広げないタイプのコスモもさすがに顔見知りができ、そして気の合う仲間を見つけたようです。
案の定と言うか、コスモを含めて4〜5名の「気の合った」グループは、コスモと同じ専攻を希望しているそうで。
マイナーなジャンルなので、決して全体的な人数は多くないと思われるのですけど、それでもコスモは十分嬉しかったようです。

少人数だからと言うこともありますが、コスモは意外と、その面々の特徴を掴んでいました。
「○○さんは、話をまとめるのが上手」
「△△さんは、あまり喋らないけど、議論が詰まったときに素早く助言を出してくれる」
などなど。
自閉症は「コミュニケーション障害」のはずなのですが、ちゃんと話の流れの中で、誰がどんな風に喋っているのかを把握しているんだなあ、と。
ちなみにコスモ本人はどうなのかと聞くと、
「ズバズバ議論を繰り広げるタイプ」
だそうです。

まあ、ねえ。
理論的に考えるの、大好きだものねえ。
理屈をこねるとも言うけど。
巻き添えになっている皆さん、すみません。


何はともあれ。
専攻が正式に決まるのは、まだ少し先なんですが。
お互いに、
「これから、どうぞよろしく」
と挨拶し合ったそうです。
ネット上なので、あまり詳しくは書けないんですけど、コスモの話を聞く限り、なかなか面白そうなメンバーばかり。
いつか私も会ってみたいものです。
よろしく、コスモの同級生たち
2016-01-22 14:44 | 記事へ | コメント(0) |
| 大学 / 広汎性発達障害(アスペルガー症候群) |
2016年01月18日(月)
急かない理由
コスモが大学に入学して、かれこれ9ヶ月余り。
馴染み過ぎるほど馴染んで、楽しそうに毎日通っております。
大学への行き帰りは電車で、駅までは私が車で送っています。バスが無いわけではないのですが、本数が少ないこともあり(田舎です)。
ただ、私の方も仕事とか、もろもろの用事がありますので、すぐには迎えに行けないときもあります。高校までなら、ほぼ終わる時刻が決まっていたのですが、大学は講義が休講になったら帰宅が早くなったり、そもそも時間割が不規則だったりと、いろいろありますよね。
ですから、コスモが講義が終わってすぐに帰路についたとして、1時間くらい待ってもらわないといけないとか、そういったことも時々あるのですが。
そんなとき、コスモは、
「ええよ。大学でゆっくりしとくから」
と答えるようになりました。
つまり、出発を遅らせて、最寄りの駅に着くのを私が都合の良い時間に合わせる、と言うことになるのですけど。
いざとなれば父(おじいちゃん)に頼むという手もあるので、
「ええの? 早く家に帰りたくない?」
と尋ねると、意外な返事が返って来ました。

「ええねん。大学は僕にとって、居心地がええから。長い時間おっても、苦にならへんねん」

ああ、そういうことか。

私が早く帰りたくないかと尋ねたのは他でもなく、今までのコスモが「一刻も早く家に帰りたい」子だったからでした。
中学校まではHRが長引いたとか、高校になると帰りのバスが渋滞に巻き込まれたとか、そりゃあもう、少しでも「遅く」なればイライラしていたものです。
それが時間が気になる自閉症ゆえの症状で、ストレスが溜まれば二次障害が出かねないことも分かっているので、敢えて叱りはせずに本人を宥めつつ、こちらが打てる手立てはなるべく実行に移すように(途中まで迎えに行くとか)していたのですが。

もう、その必要は無くなったんですね

コスモ曰く、
「僕が高校まで、早く帰りたかったのは、一刻も早くそこから逃れたかったから。もちろん、今でも家が一番ええけと、大学は早く逃れたい場所と違うねん。だから、早く帰れんでも大丈夫」
だそうで。
家と同じとまでいかなくても、家に準ずる、あるいは匹敵する「居場所」が、コスモにもできたのですね。
嬉しいです。今の大学に入れて、本当に良かったです
2016-01-18 13:59 | 記事へ | コメント(0) |
| 大学 / 広汎性発達障害(アスペルガー症候群) |
2016年01月15日(金)
前歯で
いちおう広汎性発達障害のうちのアスペルガー症候群であるコスモですが、もうすっかり日常的には困らなくなった今日この頃。
高校までと違ってフリーダムな大学という生活圏が肌に合っているらしく、毎日生き生きとした表情で通っています。
そんな姿を見ていると、私もつい、コスモに障害があることを忘れるとまでいかなくても、かなり意識の外になってしまったりすることはあるのですが。
それでも、「ある」のは確かなんだなーと思った、先日の話です。

障害うんぬんに関係なく、コスモにも短所とか、よろしくない癖とかがあるわけですが。
そのうちの1つが、食べ物を大きいまま頬張る癖。おかげで、喉に詰まりそうになったことも何度か。
お箸で切れるものは切るのですが(不器用なので、これも会得に苦労しました)、切りにくいものはひと口で食べようとします。で、先日もエビフライを一気に押し込もうとするので、
「前歯で噛み切りなさいよ」
と注意したら、意外過ぎる言葉が返って来ました。

「噛み切り方が分からへん」。

・・・・・・・・・・は?(・・;)

コスモはこういうことで冗談を言うタイプではないので、少なくとも「ウソだ」とは思わなかったのですけど。
「噛み切り方が分からない」? え? 噛んでるものは普通に噛んでるよね??
で、よくよく聞いてみると。
例えば麺類とか、ハンバーグとか、軽く噛み切るだけのものなら問題ないそうです。
でも、ある程度の弾力があるものになると、「分からなくなる」のだとか。
実は、コスモの障害の一環に、「協調性運動障害」というものが入っています。
簡単に言うと「超運動音痴」のことなのですが、「障害」と名が付くだけあって、普通に「運動音痴」とは多少次元が違っていて。
「自分で自分の身体の使い方がよく分からない」という障害なのです。例えばマット上で前転をしようにも、手足をどう動かせばいいのか全く理解できなかったり。鉄棒しかり、跳び箱しかり。
そして、「分からない」は日常のちょっとしたことにも及んでくるので、お箸とかハサミとかの習得も大変だったわけですが。
まさか、自分の前歯での「噛み切り方」にも及んでいたとは・・・恥ずかしながら、コスモが20歳近くなる今日まで気付いていませんでした

そこで改めて、「噛み切る練習」。
「ほら、歯をこんな風にして」
と、私が「見本」を示しまして。
幸い、コスモは歯は丈夫なので、その日のうちに覚えました。
そうなんです、丈夫な歯なんです。物理的に「できない」わけじゃないんです。なのに、「分からなかった」わけですね。

うん、やっぱりあるねえ。障害

ともあれコスモは、
「噛み切れるようになった」
のが嬉しくて仕方ないらしく、昨日も学食で「カツカレーのカツをバッサリ噛み切った」と笑顔で報告してくれました。
喜んでいるから、まあいいんですけど。
広汎性発達障害のコスモは、やはり何処までも、親の私ですら侮り難い存在なのでした。
2016-01-15 12:08 | 記事へ | コメント(0) |
| 広汎性発達障害(アスペルガー症候群) |
2015年12月29日(火)
洗車
年末ですね。
大掃除もぼちぼち始めていますが、今日はいいお天気なので、洗車でもしようかなーと。
コスモや母と買い物(年末の買い出し)に行った帰りに、通り道から見えるお宅で車を洗っている男性も見かけましたし。
と、考えながら帰宅したら、何とうちの父が家の前で洗車の真っ最中でした(笑)
考えることは、皆同じですね

父がせっかくホースやら何やらを引っ張り出しているので、そのまま水だけかけてもらうことにしました。
もちろん拭くのは、こちらでやります。私の車はいちおうコーティングが掛かっているので、水洗い→拭くだけでOKなんですよね。本当は、石鹸くらいは使った方が良いんでしょうけど。ワックスは不要です。
で、拭く「だけ」とは言え結構体力を使うのと、あと私は背が低いので、踏み台に乗っても車の天井の真ん中あたりまでは手が届きません。
そこで暫し考え・・・

コスモに手伝ってもらえばいいじゃん(`・ω・´)

と言う結論に。
さっそくコスモに持ちかけたら、
「ええよ」
と承諾の返事が返って来たので、手を借りることにしました。
もはや猫の手ではなくて、立派な助け手ですね。

さすがに拭く手順までは知らないので、私の方から指示を出して、順番に拭いてもらいました。
自閉症のコスモは、自分の判断で新しいことにチャレンジするのは難しいのですが、言えばその通りにしてくれるという長所もあります。
「まずはここからここまでを拭いて」
など、具体的に言えば、律儀過ぎるほどきっちりこなします。
今日の洗車では、その本領を大いに発揮してくれました。おかげで1人でやるより遥かに短時間で、しかも綺麗な仕上がりで終わりました。
普段の態度からして、コスモがお掃除的なものが嫌いでないのは分かってましたが、洗車はかなり向いているかも。
これからも時々、手伝ってもらおうかな〜と思います
2015-12-29 13:10 | 記事へ | コメント(0) |
| 生活 / 広汎性発達障害(アスペルガー症候群) |
2015年12月18日(金)
コスモ、初タクシー
昨日のことです。
コスモからメールで、通学に使っている路線の1つが不通になっていると連絡が来ました。ちなみに帰路です。
早速ネットで調べてみると、復旧の見通しが立っていない状態。
コスモは通学に、2つの鉄道会社の路線を使っています。大学最寄りの駅から途中で乗り換え、自宅最寄りの駅まで帰って来るわけですが、今回不通になったのは乗り換え駅から自宅最寄りまでの方でした。
本人は、
「復旧するまで待っててもええ」
と言ったのですが、いつ復旧するかは完全に不透明。振り替え輸送も当然ありましたけど、本人が全く使ったことのない駅に行ってしまいます(そこから自宅方面に帰るのも超不便)。
あれこれ考えて、止むを得ず、
「タクシー使いなさい」
と言いました。
ただし家までだと、すごーく高くつくので、乗り換え駅から途中の○○駅まで。
○○駅は、実はコスモの高校に比較的近く、コスモにとってはお馴染なのです。
そして、そこまでなら私が車で迎えに行けます。高校のころ、そうしょっちゅうではありませんが用事ついでに(近くに買い物できる場所があるので)迎えに行ったものです。
駅近辺の何処に駐車場があるかも分かっていますし。
本当は○○駅ではなく乗り換えの駅まで行けばいいのでしょうけど・・・あいにく、そこの地理には不慣れでして。辛うじてネット情報で駅からすぐのところにタクシー乗り場があると分かったので、提案したという流れです。
コスモも最初は躊躇っていましたが、いつ帰れるか全く目途が立たなかったので、
「やってみる」
と。
コスモはタクシーに乗ったことがないわけじゃないのですけど、今までずっと私とで、1人では初めてです。
「分からないことがあったら、メールするか、運転手さんがオッケーだったら直に(音声通話で)聞いてくれてもええから」
と伝えて、私は○○駅前へ。
あ、もちろん、私の方は運転中は携帯は使っていませんよ

その後、無事に合流することができました。
○○駅近くなってから、いきなりコスモの知らない道に入ったりして(おそらく近道だったのでしょうが)、不安にもなったみたいですけど。
最終的には、お互いよく知っている場所で合流でき、本人もホッとした様子でした。
大学生でタクシーなんて生意気な気もしますが、自閉症のコスモにとっては、まあ何事も経験です。
帰れる時刻が分からない、と言うのもかなりのストレスになりますしね・・・
少なくとも列車の復旧を待つよりは遥かに早く帰れたはずですが、それでも「疲れた」と言って、ご飯とお風呂のあとはさっさと寝てしまいました
コスモ、お疲れさま。大変だったけど、経験則がまた増えたね
2015-12-18 15:24 | 記事へ | コメント(0) |
| 広汎性発達障害(アスペルガー症候群) |
2015年12月13日(日)
夢でヤレヤレ
今朝見た夢の話で、申し訳ないんですけど。
コスモが大学から連絡してきた夢で。普段なら、私の携帯にメールしてくるか、直に電話してくるかのどちらかなのに、何故か家の固定電話に掛けてきまして。
一体どうしたのか、と思ったら、
「シャーペンの芯が無くなった」
と。
無くなった、と言うのが紛失したのか、それとも本数的にゼロになったのかは(夢なので)不明ですが、
「それなら(大学の)購買部で売ってるやろ。買ってきたらええ」
と言うと、本人は涙声で「うん」と。
明らかにパニックを起こしている様子で、電話口では冷静に対応しつつも、これくらいでパニクるなよと若干腹立だしくもあり。
そういう夢でした。
目が覚めて、ああ夢だったんだな、と。
そして、今のコスモならそれしきで動揺して電話してくるはずがないなと思い直しました。まあ、
「シャーペンの芯、新しく買ってもええか」
とメールくらいはしてくるかも知れませんけど。
そして、甦った昔の感覚。
あー、小学校のころは、そうだったよねえ・・・と。

コスモが小学生になって、顕著だったことの1つが、物を失くすと恐ろしく動揺することでした。
消しゴムを失くしたとか、鉛筆を落としたとか。小学生くらいなら、よくある話ですよね。
あまりしょっちゅうなら困りますけど、コスモの「失くす」頻度はまあ普通で、見つかる確率も高かったので(ただ単に下に落ちていたとか)、私は別に気にしていませんでした。
最初に指摘されたのは、小学2年生のときだったでしょうか。
「コスモ君、消しゴムとか落とすとすごく狼狽えるんですけど、お母さんが物を失くすなとか厳しく言ってませんか」
と。

はあ?(・・;)

と言うのが、正直なところで。そりゃあ、軽く「失くさんようにねー」くらいは言ったかと思いますけど、「厳しく」なんて一度も・・・
でも、担任の先生は、コスモがオロオロするのを、私の躾けが厳し過ぎるせいと思っていらしたみたいで。
仕方ないので、本人には逆に「失くしても気にしないように」と言い聞かせる始末。
それでも落とすたびに大騒ぎすることに変わりはなく、私はすっかり、
「子供の落とし物に容赦しない鬼ママ」
扱いでした
蓋を開けてみれば簡単?な話で、自閉症のコスモが、彼なりの「想定外の事態」にパニクっていただけだったんですけどねえ・・・
当時の私は、コスモについて、
「何か、違う」
と感じてましたけど、発達障害までは辿り着いていませんでしたし、担任の先生もコスモ本人に関しては、あくまで「マイペースなだけ」と仰るし。
落とし物に限らず、コスモがテストの点が(自分の予想より)悪かった場合も思いっきり動揺する子だったので、そちらの方に関しても私は鬼母認定でした、ハイ・・・

まあ、そんなのも過去の話。
夢から覚めれば、そこにいるのは大学生のコスモ。
「今日は何の狩り行こうか?」
と、朝っぱらからモンハンの話を始める、元気なコスモなのでした。
あー、夢で良かった
2015-12-13 13:14 | 記事へ | コメント(0) |
| 広汎性発達障害(アスペルガー症候群) |
2015年11月24日(火)
将来の話
この前の土日に、コスモと一緒に出掛けたとき。
何となくですが、こんな話になりました。
「今は月から金まで大学に行ってるからええけど、学年が上がるとかして毎日行かんようになったら、ぼちぼちバイトとかしいや」
と、私の方から。
まあ、バイトも種類を選ぶ必要はあるのですが。
コスモなりに真面目にコツコツやればOKなものを探せば、何とかなるかなと思っています。
それに対してコスモは、
「うん。そうせなあかんと、僕も思っている」
と、意外に積極的な返事を返して来たので、ちょっと驚きました。
そしてよくよく、話を聞いてみると。

後期から受講している講義で、たまたま一緒になった同学年の男子学生と、「友達」になったコスモ。
他学部の人ですが、アスペルガーのことをよく知っていて(その人はアスペルガーではありません)、コスモが他人と深く関わりたがらないのを承知の上で、ベタベタし過ぎない関係を築いてくれています。
ベタベタではないけれど、一緒にお昼ご飯を食べたり、買い物に行ったりはしています。また、ほとんど連絡はありませんが、メアドの交換もしているとのこと。
そんな「友達」と、お互いに将来のことについて話し合ったりもするのだとか。
「友達」には当然、こういう職業に就きたいという夢があって、それに向かって頑張っているそうです。
そして、コスモも「学者になりたい」という夢を彼に打ち明けていて、その過程として、
「研究職のポストを見つけるのは大変やから、それまではバイトで食い繋がなあかんと思ってる」
と、つい先日話したばかりだ、と。
「食い繋がなあかん」
その言葉がコスモの口から出たこと自体が、驚きでした。
まだまだ子供だと思っていたのに。
ちゃんと、「食べるために働かないと」という意識が芽生えていたんですね。
驚きつつも、当然、嬉しいです

「そうやね、頑張ってね」
と、私。
たぶん本人が思っている100倍くらい感動してしまったのですが、それはナイショです(笑)。
そういう話をするきっかけを作ってくれた、「友達」にも感謝です。
もちろん、親である私も頑張って働きますよ〜。
いつかコスモが一人前になるその日まで、ね
2015-11-24 16:23 | 記事へ | コメント(2) |
| 大学 / 広汎性発達障害(アスペルガー症候群) |
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ニックネーム:コスモママ
性別:たぶん女性
年齢:そろそろ半世紀
都道府県:大阪府
アスペルガー症候群の大学生・コスモと、その母のお気楽ゲーマーライフ。発達障害がメインテーマですが、半分くらいはゲームの話題です。

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