方言の思い出（？）-心の星日記

方言の思い出（？）

昨日、Yahooのトップページの「みんなのアンテナ」に、「方言」のことが挙げられていました。
いわゆる「Yahoo!知恵袋」にリンクしているところですけど、ピックアップされていたのは、
「東京出身の親が方言を嫌う」
「義両親の方言に馴染めない」
「主人がエセ関西弁を使うのが嫌」
の３件。
それを読んで、思い出したのが、他でもない元夫（コスモの父親）のことでした。

元夫については、もう十何年も会っていないので今更と言う感じで、特にこれと言った思いも無いのですが、そう言えば「方言」は、離婚した原因の１つだったなあと。
私は、生まれも育ちも大阪です。大阪以外のところで暮らしたことがありません。当然、言葉は大阪弁（のうち南方の泉州弁）です。
一方、元夫は大阪生まれでしたけど、親の仕事の関係で東京在住が長かったという経歴の持ち主でした。ただし、大学入学以降は大阪に帰っていて、私と結婚し、一緒に暮らしたのも当然大阪です。

大阪生まれなのに、標準語を喋る人でした。向こうの家族も皆、標準語でした。でも、それは東京に長くいたからだろうと、特に気にもしていなかったのですが・・・

「大阪弁は汚い。大阪弁は喋るな」
と言われたのが、結婚した後です。
私は反論しました。

現在、例えば東京に住んでいるのなら話は分かる。
でも、大阪に住んでいて、これからもずっと大阪で暮して行く（元夫は転勤族ではありませんでした）。
生まれてくる子供（コスモですね）も、大阪で育つことになる。
なのに、うちの家族だけ標準語？
私も貴方も大阪生まれなのに、わざわざ標準語？？
意味が分からない。理由も分からない。
そもそも、大阪弁が汚いと思うのなら、何故私と結婚した？？？

・・・と言う内容を、大阪弁で（笑）

元夫からは明確な答えは返って来ず、ただただ「大阪弁を直せ」と言われるばかりでした。
あちらの両親からも言われました。それを華麗にスルー（？）して過ごしていたのですが、少しずつ亀裂が入ったのは確かでしょう。
やがてコスモが生まれ、２歳を過ぎて一気に喋るようになってから、それまでモヤ～ッと存在していた「離婚への決意」が固まったような気がします。

このままでは、コスモが無理やり標準語に矯正される

と。
（げんに、元夫はコスモが大阪弁っぽいイントネーションを使うと直そうとしていました）

方言で離婚、と言うほどでもありませんけど、方言を初めとして、
「こうするべき、ああするべき」
という理想の型に嵌められるのはたまったものじゃない、コスモがのびのび育たない、という思いが大きな動機になったのは本当ですね。
で、蓋を開けてみたらコスモは自閉っ子だったので、無理に型に嵌めようとする父親のもとで育たなくて良かった・・・と、つくづくホッとしています

方言は、一種のアイデンティティですよね。
場合に応じて標準語との使い分けは必要でしょうが、否定したり、されたりするものではないと思います。
ただ、冒頭の３つの項目のうち、「エセ関西弁」は、関西人としてはちょっと嫌かも。
親しみを持ってくれるのはいいですが、無理矢理使うものでもないですよね・・・

2014-05-30 14:51 | 記事へ | コメント(4) |
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