ブラックな絵本-心の星日記

ブラックな絵本

あまり書いていませんが、施設への絵本読み聞かせは相変わらず行っています。
施設と言うのは、障害のある子たち専門の学童保育施設です。
ご縁があって、月に何度か読み聞かせに行かせていただくようになって、もう随分と長くなりました。

で、もともと自分自身が絵本が好きなこともあり、読み聞かせをするようになって尚更、よく書店の絵本売り場に行くようになったのですが・・・
中には、絵本としてはすごく面白いけど、読み聞かせに使うのは少々躊躇われるものも。
今日はそのうちの２冊をご紹介します。

「どこいったん」と、「ちがうねん」。
どちらもクレヨンハウスからの出版です。
作者、訳者も同じで、原作者はジョン・クラッセン氏、訳は長谷川義史氏。
関西弁で訳されています。

「どこいったん」はクマがお気に入りの帽子を探すお話。

いろいろな動物に聞いて廻りますが、なかなか見つからない帽子。
ただ、ウサギだけがどうも言動が怪しく・・・

「ちがうねん」は、「どこいったん」とは逆で、大きな魚の帽子を盗んだ小さな魚が、逃げるお話。

大きな魚には絶対にばれない、逃げられると信じて逃げますが・・・

誤解のないように申し上げておきますが、どちらもお話としては非常に面白いです。
ただ、表紙の雰囲気から何となくお察しいただけるかとは思いますが、かなりブラック＆ヘビーな内容です（特にオチ）。
小さなお子さんならオチが分からない可能性もありますが、ある程度分かるくらいの年齢（幼稚園～小学校くらい？）のお子さんへの読み聞かせはお勧めできません。
逆に、大人が読めば良質なホラーとしてお楽しみいただけるかと思います。
あ、ちなみにコスモは大丈夫でした。
その子によるでしょうが、中学生、高校生くらいになればＯＫかも

冒頭に話が戻りますが、基本、買った絵本は読み聞かせに使っているのですが、この２冊は持って行くつもりはありません。
コスモと同じ自閉症の子たちもいますので、トラウマになったら大変ですからね

コスモが平気なのは、個人差や好みの問題かと。
なら買うなよと言われそうですが、あくまで自分の蔵書として欲しかったので。
怖いけど、お気に入りです。
ホラーの中でも、ヒッチコック的な怖さが好き、と言う方なら、きっとお気に召していただけるかと。
ご興味をお持ちいただいた方、機会がありましたら、どうぞお読みになってみてください

2013-06-07 15:19 | 記事へ | コメント(0) |
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