「愚か者」-心の星日記

「愚か者」

昨日、「もうすぐ春」と書きましたが・・・
春は、出会いと別れの季節ですね。
そして、テレビ

の方ではいろいろな番組が最終回を迎える時期でもあります。
私は基本的に「お別れ」とか「さよなら」と言った類に弱くて、ずっと見ていた番組が終わるときは、ドラマでなくてもボロボロ泣くタイプ。もちろん映画とか、まして卒業式などのリアルな「別れ」では完全ノックアウトです。
一方のコスモは、滅多なことでは泣きません。一度だけポケモン映画で泣いたことがありますし、「さとうきび畑の唄」を見たときは号泣でしたから、全然と言うわけではないのですけど。
要は涙腺が緩むまでのハードルが、私の方がかなり低いのです。
自分でも分かっているので、どんな番組でも「最終回」を見るときは手の届く場所にタオルやティッシュなどを用意しています。
でも、ときどき忘れていたりとか。
あとは、最終回ではないのだけど、その２～３回手前で、やたらと泣けるシーンがあったりとか（この辺で主要なサブキャラが退場とかよくありますよね）。
そんなときは「無防備」なので、突然の涙と鼻水（笑）に慌てる羽目になるのですが、

「愚か者」。

コスモがそう言って、ティッシュを持って来てくれる場合が多いです。
ときどき書いていますが、コスモは私のことを「母上」と呼んだり、妙に時代的風の喋り方をします。
あ、外では普通ですよ。あくまで家

の中だけです。
従来の「ママ」でもなく、かと言って「お母さん」でも「おふくろ」でもなく「母上」なのは、コスモなりの照れ隠しじゃないかと思っているのですが。
たぶん、「愚か者」もそのうちですね。実際は、
「これくらいで泣いて、アホやなあ」
くらいの意味なのでしょうが（この場合の「アホ」は関西風の愛を込めた「アホ」です）、それをギュッと凝縮して「愚か者」なのかなと。
私はただ「ありがとう」とだけ言って、涙を拭きます（ついでに鼻もかみます）。
こんなシーンが、今の季節の我が家ではよく見られる（？）のです。

コスモがあまり泣かないのは、自閉症だから、感情的にドライなのかなとずっと思って来ました。
でも、稀に泣くときは泣くし、それに少し前に言ったんです。
「泣かないのは、僕の意地でもある」
と。
別に「男だから泣いちゃダメ」なんて教育をした覚えはないのですが・・・小さい頃、いじめられる度にワアワア泣いていたコスモが、こんなことを言う日が来るとは。
むしろ、いじめられて泣いていたかつての自分が嫌で、出した結論が「泣かないのが意地」なのかも知れませんけど。
男性として、悪いことじゃありませんよね。
ただ、念のため言っておきました。
「泣いた方がええ場合もあるんやよ」
と。
それに対してコスモは、
「分かってる」。
分かっているのなら、それでＯＫです

私は遠慮なく泣けるときに泣いて、コスモに「愚か者」と言われながらティッシュを受け取ろうと思います

2013-02-26 15:06 | 記事へ | コメント(0) |
| 生活 / 広汎性発達障害（アスペルガー症候群） |