三角定規騒動-心の星日記

三角定規騒動

コスモの小学校では、４年生以上は水曜の５時間目にクラブ活動があります。コスモが入っているのは「まんが美術クラブ」。まあ、平たく言えばお絵描きクラブみたいなものですが、それはそれとして。
先週のクラブ活動のとき、コスモは三角定規を無くしました。同じテーブルに座っていたお友達が定規を忘れたというので貸してあげて、終わるころに「返すよ」と言われたそうです。
ところが、いざ帰ろうとすると、返してもらったはずの三角定規がありません。「返すよ」と言われたのがちょうど片付けの時間だったこともあり、コスモは三角定規をどうしたのか、そもそもちゃんと「返して」もらったのかどうかも覚えていませんでした。
担任の先生と、クラブの顧問の先生が探してくださったものの、結局は見当たらず。あとで担任の先生が電話で、
「コスモくん、自分から『今日は遅いから、もういいです。ありがとうございました』て言ったんですよ。すごい進歩ですね」
と言ってくださいました。
でも、問題が起きた場合、「解決」しないと、いつまでもそのことが頭に残ってしまうのがアスペルガー症候群の特徴のひとつ。三角定規の行方を、ああでもないこうでもないと推測するコスモに、少々辟易しながらも付き合うしかありませんでした。
一番考えられるのは、同じテーブルに座っていたお友達が間違って（と思いたいです）持っている、ということ。幸い、コスモには珍しく（？）誰が同じテーブルだったかを覚えていたので、担任の先生にお願いして、コスモと一緒に聞いて廻っていただきました。
（コスモ一人でもできるかな？と思ったのですが、きつい言い方になってお友達の誤解を招いてもいけないので^^;）
しかし、やはり見つからず。
その後もコスモは、無くした部屋に行って探してみたり、落し物コーナーを探してみたり。そして毎日、家では三角定規の話。いい加減、新しい定規を買ってやろうかと思っていた矢先の今日。
「あった！　三角定規、あったで！」
満面の笑みを浮かべて帰って来たコスモ。５時間目のクラブ活動のとき、先週座ったテーブルの上に、無くなった三角定規が置いてあったというのです。
「不思議やな～。何回も探したのに」
心の底から、不思議そうな顔をしているコスモ。
実際のところ、聞いて廻ったお友達の中に本当は「持っていた」子がいたのか、はたまた全く別のルートから出てきたのか、その辺りは不明ですが。
「ともかく！　終わり良ければ全て良し！やな」
問題が「解決」して、すっかりご機嫌のコスモに、私も引っ掛かる部分はあるものの、まあいいかという気持ちになりました。
「明日、ちゃんと先生にお礼言うときや」
「うん！」
これで、気持ちよく３月を迎えられそうです(^^)。

2007-02-28 18:13 | 記事へ | コメント(2) |
| 広汎性発達障害（アスペルガー症候群） |