カッコいいハンカチ-心の星日記

カッコいいハンカチ

合宿は今日で終了しました。
実質的に午前中で終わりなので、早めに帰宅できて、ヤレヤレです

すごく疲れるのは毎年のことですが、３日間一緒にいると、学生さんたちとの別れが辛くなるのも毎度のことで、
「お世話になりましたー！！」
と手を振る学生さんたちに、ちょっぴり涙ぐんだり。
また明日から、いつもの「仕事」が始まります。

さて。
今日はコスモも、学校行事の関係で帰宅が早めで、２時頃には帰って来ました。
そして私に開口一番、
「あのなあ。僕、カッコいいハンカチが欲しい」
と。
コスモが学校に持っているハンカチは、基本的に１００均で買ったもの。
何故かと言うと、小学生のころのコスモは実は落し物大王でして、特に低学年のころは１週間に１回はハンカチを無くしていたので、無くしてもあまり悩まずに済む１００均のものを使うようになりました。
（ちなみに、落としたハンカチは名前が書いてあるので、後日見つかる場合が多かったのですが、コスモにとっては「あるべきものが見つからない」ということ自体がストレスだったようです。）
ところが、コスモに言わせると、中学校では男の子同士でもハンカチを見せ合ったりするそうで、アディダスとかナイキとか、スポーツブランドのハンカチを持っている子も多いそうです。
そんな中、コスモの１００均のハンカチは、バカにされることこそ無いものの、「何となく恥ずかしい」そうで、
「カッコいいハンカチが欲しい」
と思うに至ったのだとか。
コスモがハンカチを落としまくっていたのは昔の話で、たぶん５～６年生以後は一度も無くしていません。
ですから、１００均よりはちょっと高級なハンカチを持って行くにしても、たぶん大丈夫でしょう

取りあえず、私の持っているハンカチを出してみたら、男の子でも十分使えそうなチェック模様のが２枚出て来ました。
「取りあえず、これでどう？」
とコスモに見せると、
「おお！　カッコええ！！

」
と大喜び。
明日は２枚のうちの１枚を持って行くとして、もう少し洗い替えも必要だろうから、次の土日にもう２～３枚買いに行こうか、という話になりました。

自閉っ子のコスモは、周りを見るということをあまりしません。
ですから、流行とか、ファッションとか、そういったものには無頓着です。
決して悪いことではないのですが、親としては心配でもあります。
周りを見ないというのは、即ち周囲に気を配れないという意味でもありますから。
そんなコスモが、曲がりなりにも周りの子のハンカチをちゃんと見て、自分のと引き比べて、
「自分のハンカチはカッコ悪い。カッコいいのが欲しい」
と思えたこと。
とても嬉しく、コスモの成長をまた実感できた出来ごとでした

2010-09-30 16:34 | 記事へ | コメント(4) |
| 中学校 / 広汎性発達障害（アスペルガー症候群） |