レタリングの宿題。-心の星日記

レタリングの宿題。

この土日はテスト勉強もなく、ヒマなはずなのですが、そうでもありませんでした。
美術のレタリングの宿題が出たからです。
具体的には、「○○中学校一年○組○番　○○○○」（最後の４文字は自分のフルネーム）という合計十文字余りをスケッチブックにレタリング文字で書くわけです。
コスモは、「処理速度」が通常の６割の子。
今までも繰り返し書きましたが「処理速度」と言うのは、器用不器用に関する数値です。
これが低いということは、要するに不器用であり、コスモの場合は字を書くのが遅かったり技術や家庭科などの実技が大の苦手だったりします。
そんなコスモにとって、たぶんレタリングなんてのは最も苦手とすることの１つでしょう。
提出期限が明日月曜日だそうで、コスモは金曜日にスケッチブックを持って帰って来ました。
本人に言わせると、ほとんどの子は金曜日の美術の時間中に出来上がって持ち帰りをする必要は無かったそうですが、コスモはその時点で、「一年○組」の「組」の字の途中でした。
いかにコスモの作業が遅いか、お分かりいただけるかと思います。
そして、昨日、今日と遊びたいのを堪えて、コツコツと書き続けたコスモ。
幸いだったのは、コスモの本名が姓・名とも画数が少ないこと。
「ママはもしかして、こういうのを見越して僕の名前を付けたんか？

」
いや、別にそういわけじゃないけど（笑）
だいたい、コスモの名字は私が離婚した時点で一度変わってるし

でも、下の名前に関しては、画数が少ない方が将来何かと便利（？）だろうと思ったのは確かです。
もちろん、お腹にいる子がアスペルガーだろうとか、処理速度が遅いだろうなんて想像していたわけではありませんが

「画数、少ない名前で良かった～」
と呟きつつ、レタリングが出来上がったのは今日の午後。
最後に、字を真っ直ぐ書くために引いていた線を消しゴムで消さなければならず、それはちょっとだけ、私も手伝いました。
「ええんかなあ、親に手伝ってもらって」
と、コスモ。
「消しゴムで消したのが誰かなんて、誰にも分からへんで」
と、私。
こういう面も、本当に生真面目な、自閉っ子のコスモです。

コスモたちの障害は、見た目では本当に分かりにくいもの。
勉強も、種類によっては得意だったりしますから、尚更のことかと思います。
でも、こういう微妙なところで苦労しているのだと。
せっかくの休みすらも潰して、課題をこなさなければならなかったりするのだと。
そんなことも、もっと多くの人に知っていただきたいなと思った休日でした。

2009-12-06 17:23 | 記事へ | コメント(7) |
| 広汎性発達障害（アスペルガー症候群） / 中学校 |